エステバン城

ストア派修行者の呟き

愚かな事物を避ける

Ne gaudeas vanis rebus.

〜 Lucius Annaeus Seneca

 

 

日常生活の中にある選択は、得か損かではなく徳か不徳かで判断すべきである。

 

損得でしかモノを考えられない人間は、あまりに機械的で知性の欠片もない。

この者たちは自由ではない。幸福ではない。その一生を唯々パン食い競争と借り物競走で終えるのである。

 

くだらない享楽に耽ってはならない。

ストイックに

人間は、考え→気持ち→行動というサイクルを繰り返して生きている。

ここで云う「考え」とは自動思考を指す。人間は次々に湧き上がってくる考えを止めることは出来ない。

 

ストア派のルールは、ものの見方、行動、意識の三つである。

湧き上がってくる考えは止められないが、上記三つは知性や理性でコントロール可能である。

 

日常の生活から徳を見つけ出し、そいつをつまみ上げて飲み込むべし。

人生のシンプルさ

このわずかな時間を自然に従って過ごし、潔く生を終えるがよい。あたかも熟れたオリーブの実が落ちていくように。自分を育んだ大地をたたえ、自分を実らせた樹に感謝を捧げながら。

      〜Marcus Aurelius Antoninus